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専門外来紹介・浦安ふじみクリニックで受けられる専門外来を紹介します。

肝臓外来                 

肝臓は蛋白質を合成したり、血液を貯蔵したり、胆汁排泄等の種々の機能を有する人間の体で最も大きな内臓です。疲れたり、お酒を飲みすぎたり、肝炎ウイルスに感染したり、肝臓に脂肪が沈着すると肝機能が悪くなります。特に最近は、人間ドックで受診者の25%に肝障害が見つかり、その大部分が脂肪肝です。中でも非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)の増加が目立っています。非アルコール性脂肪性肝障害は、肝硬変や肝がんへ進展することで最近非常に注目されていますが、それだけでなく心血管障害のリスク因子としても注目されています。非アルコール性脂肪性肝障害に対する治療が特に重要となっているのです。

浦安の復興と振興を願っておこなわれた復興祭 特産昆布入り味噌汁を初日400食、2日目600食を参加者に振舞いました 柳内光子浦安商工会議所会頭と歌手の由紀さおりさんも駆けつけました

脂肪肝組織

脂肪肝治療後の組織

1、 非アルコール性脂肪性肝障害

1)診断:肝機能検査(AST,ALT,γ-GTP)、コレステロールも検査で異常が見られた場合は等が高い方、コレステロールが高い方は、腹部超音波検査を行います。来院した当日に検査をしますので、すぐ非アルコール性脂肪性肝障害の診断がつきます。超音波検査では、腎臓に比較して肝臓が白くなっているので診断は簡単です。
2)治療:高コレステロール血症で、余分なコレステロールが肝臓に沈着しているので、肝臓に沈着した脂肪を抜くように薬を服薬します。糖尿病が合併している方では、インスリン抵抗性の改善効果もあり、一石二鳥です。

2、ウイルス肝炎治療

まず血液検査で肝機能とウイルス量を測定し、超音波検査で肝炎や肝硬変の程度と癌の合併の有無を調べます。癌がなければウイルス肝炎に対する治療を行います。肝硬変になっていても治療により肝硬変が改善し、正常肝に戻ることが多いのです。
1)B型肝炎:標準治療抗ウイルス薬はエンテカビルですが、現時点ではB型肝炎ウイルスを駆除できる方法はなく、肝炎の鎮静化が目的の治療になります。年齢とe抗原により治療適応が異なります。35歳以下のe抗原陽性ではインターフェロンとエンテカビル治療が、e抗原陰性例ではエンテカビル治療になります。35歳以上ではエンテカビル治療が主体になります。
2)C型肝炎:治療の目的は、まずウイルスの駆除、ウイルスが駆除できなくても肝機能の正常化と発がんの予防が可能です。
@ 経口薬(飲み薬)ダクルインザ・スンベプラ併用療法
 従来のインターフェロン治療が無効だった方、インターフェロン治療で副作用があって治療を断念した方、インターフェロン治療に不適格(貧血、血小板減少、鬱、高齢、その他)で治療を受けられなかった方、が適応となります。ダクルインザ 60mg 1錠とスンベプラ(100mg)を2錠朝夕経口投与し、24週間続けます。
国内の第3相試験では、222例中188例(85%)でウイルスが消失しました。副作用の少ない新しい治療法として大いに期待できると思います。C型肝炎を治すためにきちんと服薬できる人、禁酒できる方が対象となります。
A ペグイントロンとリバブリン併用療法
従来の標準治療。血小板数が15万以上で65才以下であれば適応

3、肝機能改善治療

肝逸脱酵素であるAST・ALTを正常値にする。少なくとも肝硬変や肝がんの発生を抑えるためには80IU/L以下に抑えるのを目的とします。肝機能を良くするためにも気楽に、下記の治療を受けた方がよいでしょう。
1) ネオファーゲン注
2) ウルソ内服
3) 漢方薬

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