トップ > トラベル外来

専門外来紹介・浦安ふじみクリニックで受けられる専門外来を紹介します。

トラベル外来                      担当:増山 茂

海外旅行・留学・海外出張(赴任)などで、海外に渡航される方のために予防接種を地域・目的に沿って計画をたて実施いたします。

■ 実施日
毎週月曜日    午前9時〜午後1時, 午後3時〜午後6時
毎月第4土曜日  午前9時〜午後1時
※土曜日の診療は変更する場合がありますので、事前にご確認ください。

■ 担当

トラベル外来担当、増山 茂 先生 (東京医科大学病院 渡航者医療センター教授)

増山 茂 先生
(東京医科大学病院 渡航者医療センター教授)
(日本渡航医学会 評議員)

当クリニックで接種可能なワクチン一覧

【緊急情報】腸チフスワクチンのリコールに関して(PDF) /2012.10.01

ワクチン名

販売名称

輸入
ワクチン

常備

接種
回数
(回)

接種
方法

スケジュール

主な地域

滞在期間

備考

短期

長期

A型肝炎

エイムゲン

3

皮下注

0・2〜4・24週

途上国全域

A型肝炎

Havrix

2

筋注

0・24週

途上国全域

半年後の追加接種で抗体期間10年

B型肝炎

ビームゲン

3

皮下注

0・4・24週

アジア・アフリカなど

破傷風

沈降破傷風トキソイド

3

皮下注

0・4・24週

先進国・途上国問わず

過去10年以内に接種していれば1回接種のみ

狂犬病

VERORAB

4

筋注

0・1・4・24週

途上国全域

腸チフス

Typhim Vi

1

筋注

南アジア・アフリカ・中南米

日本脳炎

ジェービックV

1

皮下注

追加接種として

東アジア・東南・南アジア

ポリオ(不活化ポリオ)

イモバックスポリオ

1

皮下注

追加接種として

アジア・アフリカなど

渡航者のみ

髄膜炎4価ワクチン

Menveo ACWY

1

皮下注

中近東・アフリカ

麻疹

はしか生ワクチン

1

皮下注

1~2日以内取り寄せ可能

風疹

乾燥弱毒生風疹ワクチン

1

皮下注

麻疹・風疹混合

ミールビック

1

皮下注

1~2日以内取り寄せ可能

おたふくかぜ

おたふくかぜ生ワクチン

1

皮下注

水痘

乾燥弱毒生水痘ワクチン

1

皮下注

二種混合
(破傷風・ジフテリア)

DTビック

1

皮下注

追加接種として

三種混合
(破傷風・ジフテリア・百日咳)
+不活化ポリオワクチン

クアトロバック

1

皮下注

追加接種として

1~2日以内取り寄せ可能

三種混合ワクチン
T-dap

Boostrix

1

筋注

追加接種として

10歳以上接種可能

肺炎球菌

ニューモバックスNP

1

皮下注

子宮頸がん

サーバリックス

3

筋注

0・4・24週

インフルエンザ

インフルエンザHAワクチン

○※

1

皮下注

※10月〜3月

※初回接種済で追加接種として

ワクチン名

販売名称

輸入
ワクチン

接種
回数
(回)

接種料金(1回につき)

A型肝炎(国産)

エイムゲン

3

¥6,480

A型肝炎(輸入)

Havrix

2

¥12,960

B型肝炎

ビームゲン

3

¥5,400

破傷風

沈降破傷風トキソイド

3

¥3,240

狂犬病

VERORAB

4

¥11,880

腸チフス

Typhim Vi

1

¥8,640

日本脳炎

ジェービックV

1 ※

¥5,400

不活化ポリオ

イモバックスポリオ

1 ※

¥8,640

髄膜炎4価ワクチン

Menveo ACWY

1

¥14,580

麻疹

はしか生ワクチン

1

¥5,400

風疹

乾燥弱毒生風疹ワクチン

1

¥5,400

麻疹・風疹混合

ミールビック

1

¥7,990

おたふくかぜ

おたふくかぜ生ワクチン

1

¥5,400

水痘

乾燥弱毒生水痘ワクチン

1

¥6,480

二種混合
(破傷風・ジフテリア)

DTビック

1 ※

¥3,670

三種混合
(破傷風・ジフテリア・百日咳)
+不活化ポリオワクチン

クアトロバック

1 ※

¥9,720

成人用三種混合ワクチン
T−dap

Boostrix

1

¥9,180

肺炎球菌

ニューモバックスNP

1

¥7,560

子宮頸がん

サーバリックス

3

¥15,120

インフルエンザ

インフルエンザHAワクチン

1

¥3,240

※初回接種済で追加接種として

トラベル外来は予約制ではありませんが、ワクチンの種類により在庫が不足している場合もありますので、なるべく事前にご連絡ください。
その他、ご質問等ございましたら遠慮なくスタッフまでお申し出ください。

▲ ページトップへ

増山茂医師が新聞に載りました。「渡航者の健康サポート」

▲ ページトップへ

旅行感染症とワクチン

当クリニックで接種可能なワクチンの説明します。
国・地域別に感染症の流行状況、予防方法、体調が悪くなった場合の対応などの情報については、厚生労働省検疫所の以下のサイトも参照ください。
http://www.forth.go.jp/destinations/index.html

腸チフスワクチン(Typhoid Fever Vaccine、Typhoid)
【腸チフスの発生状況】
主に、アジア、中東、東欧、アフリカ、中南米などの地域で、年間2000万人ほどが罹患していると推計されます。日本人はこの地域を旅行する旅行者を中心に数十人が罹患しています。

国ごとの腸チフスの発生状況です。

サルモネラの一種であるチフス菌によって経口感染性し発症します。潜伏期間は1〜4週間であり、発症後3−4日までに39℃前後の高熱を呈します。頭痛、全身倦怠感、バラ疹、が主な症状です。しばしば水様性下痢や腹痛がみられ、腸管出血や穿孔があると生命の危険があります。

腸チフスワクチンには弱毒経口生ワクチンと莢膜多糖体ワクチンがあります。どちらのワクチンも日本では許可されていません。当院では輸入による、莢膜多糖体(ViCPS)ワクチン、Sanofi Pasteur社のTyphim Viを使用しています。

Typhim Viの接種対象者は2歳からです。接種量は0.5mL、接種部位は上腕部の筋肉内です。日本での報告では接種を受けた人の97%に抗体値の上昇が認められています。注射を受けた場所に赤い腫れ、痒み、痛み、しこりなどの症状が現われることがありますが、Typhim Viによる重大な副反応は報告されていません。
抗体の上昇が接種の2週後から始まり、約3年持続します。流行地に入る2週前の接種と3年毎の追加が推奨されます。

▲ ページトップへ

狂犬病ワクチン(Rabies Vaccine)
日本では飼い犬の予防接種とか動物検疫などにより狂犬病は絶滅しましたが、多数の国では野生動物とか飼い犬の狂犬病が発生しています。狂犬病が存在する地域では、予防接種を受けている飼い犬を除けば、咬み付いた動物の約半数が感染動物とされています。イヌ、ネコ、サル、キツネ、アライグマ、リス、コウモリなどに咬み付かれた場合には出来るだけ早急に、抗狂犬病免疫グロブリンとワクチン接種を受ける必要があります。町から遠く離れた場所で咬まれた場合には、当日中に免疫グロブリン注射を含む適切な処置が受けられないかもしれません。また、脳由来の旧型ワクチンとか動物由来の抗血清による治療を受けることになるかもしれません。狂犬病は非常に危険な病気なので、流行地への赴任者、個人旅行者、エコツアーの参加者などは暴露前接種がお勧です。狂犬病のリスク国に1年以上滞在される場合には3回目の追加接種が必要です。

狂犬病ワクチンは細胞培養を利用してウイルスを増やし、精製不活化して作られています。ヒトの二倍体細胞を利用するHDCV(Human diploid cell Vaccine)、ニワトリ胚細胞を利用するPCEC(Purified Chick Embryo Cell Vaccine)、アカゲザルの二倍体細胞を利用するRVA(Rabies Vaccine Adsorbed)の3種類があります。HDCVとPCECは凍結乾燥製剤で、RAVはリン酸アルミニウムが添加された沈降製剤です。日本では化学及血清療法研究所がPCECを製造しています。外国にはSanofi-Aventis.のImovax(HDCV)、Novartis VaccinesのRabAvert(PCEC)などがあります。RAVは製造が中止になり入手できません。

接種対象については特に規定されていませんが、暴露前接種を開始する目安は、親の手から離れて一人で歩きたがる頃でしょう。接種直前に注射用水で溶解し、上腕部に1mL接種します。日本の製品の添付文書には皮下に注射すると記載されていますが、外国では筋肉内接種です。暴露前接種に限り0.1mLの皮内接種が行われる場合もあります。日本と外国では暴露前の接種方法が違います。日本では4週間隔で2回接種し、6〜12か月後に3回目が行われますが、外国では、7日間隔で2回接種し、3回目は21日後又は28日後に行われます。接種間隔と回数は皮内接種の場合も同様です。暴露後接種も、日本では皮下注射とされていますが、外国では筋肉内注射です。暴露後接種は、咬まれた当日に抗狂犬病免疫グロブリンとワクチンの同時接種を受け、その後、3日目、7日目、14日目、28日目の4回追加を受けます。米国連邦政府の疾病制御センター(CDC)は、暴露前接種を受けて狂犬病抗体が陽転していれば、暴露後接種は咬まれた当日と3日目の2回行うとしています。狂犬病ワクチンの接種を受けた後で他の予防接種を受ける場合には1週間以上空けます。

【狂犬病の発生状況】
日本、英国、スカンジナビア半島の国々などの一部の地域を除いて世界中に存在します。特にインド・ネパール・東南アジア諸国・中南米諸国・アフリカ諸国へ旅行される方。

【狂犬病ワクチン接種をお勧めする方】
・哺乳動物の研究・捕獲。動物と直接接触する機会が多くなる長期滞在予定の方。
・都市部から遠く離れ、緊急対応ができない地方部に滞在する方。

感染した哺乳動物の唾液や分泌物の中に狂犬病ウイルスはいます(bite or scratch)。
海外では繋がれていない犬や猫にご注意下さい。
奥地、秘境、洞窟探検などの冒険旅行が目的の方は接種をお勧めします。

【狂犬病の感染原因と症状】
感染 感染した動物に咬まれることで感染します。唾液のついた爪で引っ掻かれても感染の危険があります。狂犬病を発症すると現在の医学では治療法がなく、ほぼ100%が死亡する怖い病気です。

症状 狂犬病のウイルスに感染した、犬、猫、キツネ、アライグマ、コウモリなどの哺乳類動物に接触することで感染します。アメリカ
アライグマ・コウモリ、ヨーロッパ
キツネ、アフリカ
ジャッカルやマングースが有名。潜伏期間は通常20〜60日程度です。発病するかどうかは咬まれた傷口の位置、大きさやウイルスの量で大きく変わります。主な症状は、発熱、頭痛、全身の倦怠感、嘔吐、噛まれた傷口が傷む、液体を飲むと痙攣を起こす、落ち着きなさ、興奮しやすい、筋肉の痙攣など。狂犬病にかかった犬の症状は、一般的に狂躁時と麻痺時に分けられますので、おとなしいからといって安全とは限りません。

【狂犬病を予防するには】
予防接種を受けるのが一番の予防法です。
また、飼われている犬でも舐められたりされないよう注意することです。

感染した動物に噛まれた場合の治療法は、すでに接種を受けていても追加接種が必要です。あらかじめ接種を受けてない人は直ちに狂犬病に対する抗体を含む血清を傷口周囲と筋注、その上ワクチンを5回接種(0,3,7,14,30日)します。

国ごとの狂犬病の発生状況です。

▲ ページトップへ